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シワができる原因は?おすすめのシワ改善方法とは

年齢とともに少しずつ気になりだす「シワ」。
目元や口もと、おでこなどの顔のシワが目立ち始めるだけで一気に老けた印象を与えてしまいますよね。
これ以上増やしたくないと思っても、何をどう気をつけたらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか?

実はひとくくりにシワといってもいくつか種類があり、それぞれの原因によって効果的なシワ改善方法や予防方法も異なります。
ちゃんとケアしているつもりなのにシワが目立ってしまう、もしくは、できてしまったシワが一向に改善しないという人は、毎日のケアを見直してみる必要があるかもしれません。

そこで今回は、シワの種類とその原因、そして、その原因に合ったシワ改善のためのケアをご紹介します。
シワができる原因と正しいケアを知ってしっかり対策していくことで、シワの目立たない肌を維持していくことができますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.気になるシワのタイプは?

1-1 角質表面で起こる「小ジワ」

1-2 真皮の衰えによる「加齢ジワ」

1-3 表情で定着する「表情ジワ」

2.今のケアで大丈夫?種類別シワ改善対策

2-1 「 小ジワ」のシワ改善対策

・油分たっぷりの「クリーム」をスキンケアに取り入れる

・毎日の保湿スキンケアの見直しも

2-2 「 加齢ジワ」のシワ改善対策

・真皮に着目したスキンケアを取り入れる

・紫外線対策は一年を通して徹底を

・食事で女性ホルモンもケア

2-3 「 表情ジワ」のシワ改善対策

・表情筋のクセを見直す

・表情筋を鍛える

・真皮ケアに加えて「瞬時にハリを与える成分」も有効

2-4 生活習慣の見直しも

3.まとめ

気になるシワのタイプは?

顔にできるシワには大きく分けて3 つのタイプがあります。
角質表面に現れる「小ジワ」、年齢とともにコラーゲンなどの真皮が衰えてできる「加齢ジワ」、そして、表情の動きによってできる「表情ジワ」です。
シワが深く刻まれてしまうと、スキンケアで改善するのがとても難しくなってしまうので、シワが浅いうちからしっかり予防することがとても重要になってきます。

それでは、ここからそれぞれのシワの原因と特徴について詳しく説明していきます。

角質表面で起こる「小ジワ」

「小ジワ」は肌表面に現れる浅いシワのことで、その細かさから「ちりめんジワ」とも呼ばれます。
原因は、主に「乾燥」。
乾燥によって、一番外側にある角質層の細胞がうるおい不足になると、細胞全体の容積が減って肌がしぼんでしまいます。
そうすると、もともとパンと張っていた皮膚がゆるみ、肌表面に細かい溝、つまり「小ジワ」ができてしまいます。

さらに、慢性的に乾燥状態が続くと、保湿機能が不十分なままの未熟な角質細胞ができやすくなり、ますます乾燥がひどくなる負の連鎖が起こることで、小ジワの状態は悪化の一途を辿ります。

小ジワは、皮膚が薄く、水分を蓄えにくい目もとや口もとにできやすいシワです。
特に、よく動く目じりは水分が蒸散しやすく小ジワができやすいといわれており、加齢と関係なく20 代後半から目立ち始めてしまうのもこのシワの特徴です。

真皮の衰えによる「加齢ジワ」

「加齢ジワ」は、加齢により真皮のコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンが減少し、肌を支えきれなくなってできる深いシワのことです。

真皮では、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンといった肌の弾力を担っている成分を日々産生しています。
20 代の若い真皮では正常に成分が作られますが、年齢を重ねるにつれて産生力が衰え、肌のハリと弾力を維持できなくなってきます。

表皮の正常なターンオーバーが28 日であることはご存じの方も多いかと思いますが、真皮のターンオーバーは半年以上もかかるといわれています。
つまり一度肌の弾力を担う成分の産生力が衰えると、自然の力だけで真皮を正常な状態に戻すのはとても難しいことと言えるでしょう。

表情で定着する「表情ジワ」

「表情ジワ」は、笑ったり、怒ったりするときに顔の動きに合わせてできるシワのことです。
顔には表情筋と呼ばれる数十種類の筋肉があり、これらが伸縮することで表情が生まれます。

20代のうちは、表情にクセがあっても表情を戻せば自然とシワは消えますが、年齢を重ねて、表皮が薄くなり、さらに、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸が衰えてハリと弾力が低下すると、表情のクセがなおらなくなって表情ジワとして深く刻まれてしまいます。

また、目元、口もと、眉間など、感情を表すときによく動く場所に現れやすく、人によってシワになりやすい箇所も異なるため、個人差が大きいのもこのシワの特徴です。

中でも、不機嫌な印象を与える眉間のシワや、一気に老けた印象になるほうれい線は、可能な限り対策をしていきたいシワといえます。

今のケアで大丈夫?種類別シワ改善対策

ここまでシワの種類について説明しましたが、それぞれ原因が違うことがお分かりいただけたでしょうか?

シワの種類によってすぐに改善できるものとそうでないものがありますが、どのシワもケアせずに放置してしまうとだんだん深くなってしまいます。
まずは自分の素肌を鏡でよく観察してみて、少しでもシワを見つけたらすぐにシワ改善対策に取り掛かりたいですね。

そこでここからは、種類別のシワ改善対策をご紹介していきます。

「小ジワ」のシワ改善対策

小ジワは乾燥するとすぐに目立ってしまうシワですが、保湿が足りていないのが大きな原因のため、しっかりと保湿ケアをすることで簡単に改善することができます。

年齢によるものではないからといって小ジワを放置してしまうと、小ジワ同士が繋がってやがて大きなシワへと進行してしまったり、乾燥によるバリア機能低下で真皮までダメージが及んだりなど、後々シワが悪化するリスクが高まります。
年齢とともにどんどん水分を蓄える力も弱くなるため、小ジワを見つけたらすぐに保湿対策を見直しましょう。

油分たっぷりの「クリーム」をスキンケアに取り入れる

乾燥による小ジワは、油分がたっぷり配合された「クリーム」を毎日のケアに追加するのがおすすめ。

特に目元、口周りなどの皮膚の薄い部分はそもそも水分の蒸散を防ぐバリア機能が弱いため、クリームを重ね塗りしてあげるのがおすすめです。
刺激を受けやすいデリケートな部分なので、薬指などの力の入りにくい指を使ってやさしく塗ってください。

おすすめの成分は、ミツロウ、ヒマワリ種子ロウなどに代表される「ロウ」と呼ばれる油性成分。
通常のオイルよりも固めでしっかり肌の上に留まって水分の蒸散を防いでくれるので、これらの成分が含まれているクリームを使うとよいでしょう。

毎日の保湿スキンケアの見直しも

毎日スキンケアをしているのに小ジワが気になるときは、今お使いのスキンケアで保湿が追いついていない可能性がありますので、普段の保湿ケア自体を見直してみることもおすすめです。

肌の保湿環境を整えるスキンケアは、実は化粧水からではなく、洗顔からすでに始まっています。
効果的な保湿ケア方法は以前の記事でご紹介していますので、気になる方は【保湿ケアを正しく】意外と知らない基本方法をご紹介の記事をぜひ参考にしてみてください。

「加齢ジワ」のシワ改善対策

加齢ジワは、年齢とともに真皮が衰えてコラーゲン・ヒアルロン酸などの真皮成分が減ってしまうことが原因なので、保湿ケアだけでは決してよくなることはありません。
このシワを改善するためには、真皮に着目したエイジングケアを徹底していく必要があります。

しかしながら、すでに深くなってしまったシワを改善するのはとても時間がかかってしまうので、本来はシワができる前に対策するのが一番効果的。
最近肌にハリがなくなってきた、枕の跡がいつまでも残っているなど、シワができる前の予兆を見逃さないことが大切です。

「アレ?」と思ったときに始めるのが一番のシワ改善対策になりますので、下記のポイントを参考にエイジングケアを始めてみるとよいでしょう。

真皮に着目したスキンケアを取り入れる

加齢によるシワ対策の為には、シワ改善への効果で注目されているビタミン類や、ハリ・弾力を担うコラーゲン、ヒアルロン酸の産生を促進したり、劣化を防ぐ成分が配合されたスキンケア製品を取り入れるとよいでしょう。

成分をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

●シワ改善に有効なビタミン類
ビタミンC は、コラーゲンが作られるときに必ず補酵素として必要になる成分です。
また、シワ改善有効成分として承認された「ナイアシンアミド(ビタミンB3)」は、コラーゲンを生成する効果が報告されており、同じく医薬部外品の有効成分レチノール(ビタミンA)は、ヒアルロン酸の生成をサポートすると言われています。

●CICA
CICA とはツボクサ(センテラアジアティカ)という植物から抽出されたエキスのこと。
このツボクサには、コラーゲンの中でも「Ⅰ型コラーゲン」という皮膚に最も多く存在するコラーゲンの産生を促す働きがあるため、加齢ジワの予防に効果的です。

●エンドウマメペプチド
ペプチドとは、いくつものアミノ酸が連なってできたタンパク質で、ハリ・弾力に欠かせない成分といえます。
中でもエンドウ豆から抽出したペプチドは、「植物の成長ホルモン」ともいえるほど優秀な成分。ヒアルロン酸の生成を刺激し、コラーゲンやエラスチンの劣化を防ぐ作用が期待できます。

紫外線対策は一年を通して徹底を

紫外線は、日焼けやシミだけでなく、真皮にも大きな影響を与えます。
紫外線の中でもUVA 波は表皮を貫通して真皮に到達し、コラーゲンやヒアルロン酸に強いダメージを与えます。

UVA 波は、UVB 波と異なり、天気、季節に関わらず一年中降り注ぎ、ガラスを通り越して室内でも浴びてしまう紫外線なので要注意。
おでかけしなくても毎日UV クリームを塗るなど、一年を通して紫外線対策をするようにしましょう。

食事で女性ホルモンもケア

女性ホルモン(エストロゲン)は、真皮のコラーゲン産生を高める力があるといわれています。
女性ホルモンが減少しだす更年期から急激に肌老化が進んでしまうのもこのホルモンが低下するためと言われるほど。

年齢とともに低下する女性ホルモンは、化粧品の力で補うことが難しいので、毎日の食生活で取り入れるのがおすすめです。

大豆にはイソフラボンと呼ばれるエストロゲン類似物質が含まれますので、豆乳や納豆などの大豆食品を食事に取り入れて、体の中からもシワ改善を心がけましょう。

「表情ジワ」のシワ改善対策

表情ジワは、特定の表情を繰り返すことで記憶される「肌の折り畳み線」です。
これが、シワとして定着してしまう主な原因は、表情のクセと肌のハリ・弾力の低下。

例えば、薄くて弾力がない紙は一度折り目が付くと戻ることはありませんが、スポンジのように厚く弾力があるものは何度折り曲げてもすぐに元に戻りますよね?
肌も同じで、ハリ・弾力が衰えると、表情のクセでできた折り目が記憶されて戻らなくなり、やがてどんどん深くなっていきます。
長年同じ動きを繰り返して深く定着してしまったシワを改善するのは難しく時間もかかるので、そうなる前に対策することが重要です。

表情筋のクセを見直す

人にはそれぞれの表情のクセがありますが、自分のクセを見直すことはあまりないかもしれませんね。
しかし、表情ジワには、普段の表情や仕草が大きく関係しますので、この機会に一度振り返ってみましょう。

たとえば口角を横に広げて笑う、悩み事で眉間にシワがよりがち、目を細めるクセがある・・・など、力が入る表情のクセがある人は要注意。
さらに、頬杖をついたり、下を向くことが多かったりなどの日々の習慣も表情ジワの原因となります。

力をいれずに自然な表情を日々こころがけることが大切ですが、無意識にやっているクセは自分で直すことも難しいので、ご家族やご友人に指摘してもらうようにお願いしてみるのもよいでしょう。

表情筋を鍛える

表情のクセによって表情ジワができるのなら無表情でいればいいの?と思う人もいるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。
体の筋肉と同じように、表情筋も使わないとどんどん衰えていき、皮膚を支えられずにたるみの原因となってしまいますので、適度に動かすことはとても大切なことなのです。

表情筋のエクササイズを取り入れるのもよい手段ですが、普段のスキンケアに加えて時間をとることもなかなか難しいのではないでしょうか?
そんなときは、美容液やクリームでスキンケアしながらタッピングをするのがおすすめです。

詳しい方法は【加速する“たるみ” にストップ】顔のたるみの原因と対策とは?の記事でご紹介していますので、興味がある方はぜひこちらも見てみてくださいね。

真皮ケアに加えて「瞬時にハリを与える成分」も有効

表情ジワの定着を抑えるためには肌全体のハリ・弾力も重要な要素。

前述の「保湿ケア」「真皮ケア」で記載した方法でお手入れできれば、表情ジワのために必ずしも何かを追加する必要はありません。
毎日のスキンケアでしっかり保湿とエイジングケアを実践していきましょう。

表情ジワのワンポイントアドバイスとして、疑似的に肌のハリを作ってくれる成分やアイテムで、瞬時に弾力を補うという方法もあります。

肌のハリ・弾力を根本から復活させるのは少し時間を要しますが、肌表面から直接的にハリを与えることで、シワとして刻まれるのを軽減する効果が期待できますし、なにより使ってすぐにハリ肌を実感できるのはとてもうれしいですよね。

ここで2 つほどそういった効果のある成分をご紹介しますので、これらが配合された化粧品も試してみるのもよいでしょう。

●カラスムギエキス
カラスムギの種子から抽出されたエキスで、ローマ時代より肌の保湿成分として使われてきた成分ですが、実は肌表面にフィルムのような膜をつくり、肌に即時的にハリをもたらすリフトアップ効果が期待できます。

●フリーズドライヒアルロン酸
ヒアルロン酸の中でも、ヒアルロン酸をフリーズドライしてカプセル化したものは、角質層内で水分と反応して膨らむことで肌表面に直接ふっくらとしたハリを与えることができます。

生活習慣の見直しも

シワに限らずいえることではありますが、生活習慣が肌に及ぼす影響は小さくありません。
たとえば、ストレスを感じると人はストレスホルモンを分泌しますが、このホルモンが肌の新陳代謝を低下させて肌老化を引き起こす原因にもなっています。
また、睡眠不足は肌の成長を妨げますし、栄養不足でビタミンやミネラルが不足するとコラーゲンやヒアルロン酸を産生することもできなくなってしまいます。
つまり、美しい肌を維持するためには、生活習慣の見直しは必須といえます。

毎日忙しく過ごす現代人にとって規則正しい生活を送ることは少々難易度が高いかもしれませんが、食べるものを見直したり、早く寝る日を決めたりなど、ちょっとした改善でも構いませんのでぜひ心がけてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、シワの種類と原因、その対策について詳しくご紹介しました。

シワを改善と聞くと美容医療などの高価な施術を連想しがちですが、自分の肌の状態をきちんと把握して、できるだけ早めにシワ改善対策をすることができれば、ホームケアでも十分美しい肌を維持することが可能です。

鏡を見てエイジングサインに気が付いたら、放置せずにすぐに対策を。
それが、未来の美肌を作る一番のコツといえるでしょう。