- TOP
- ESTHEDERM LAB
- 【今日のケアが5年後のハリ肌へ】30代から始める本格エイジングケア
【今日のケアが5年後のハリ肌へ】30代から始める本格エイジングケア
ふと鏡をみたとき、電車の窓に映った自分の顔を見たとき、ドキッとしたことはありませんか?
そんな老け見えの引き金になるのは、実は肌のハリ。
ピンと弾力のあるハリ肌は、光を反射して若々しく美しく見えますが、逆にハリのない肌はしぼんで疲れて見えるだけでなく、シワができてしまったり、肌に影を落としてシミが目立ちやすくなることで、実年齢より老けた印象を与えやすくなります。
つまり、肌のハリは見た目年齢を決めるのにとても重要な要素といえます。
そこで今回は、肌がハリと弾力を失う原因や対策について詳しくご紹介していきます。
目次
2.年齢とともにハリと弾力が失われる「4段階のエイジングサイン」とその原因
2-1 第1のエイジングサイン:「なんとなく肌がくすむ・・・」25歳から始まる初期老化
2-2 第2のエイジングサイン:「小さなシワが気になる・・・」30歳から始まる真皮の衰え
2-3 第3のエイジングサイン:「フェイスラインが下がった・・・」35歳から始まる表皮の衰え
2-4 第4のエイジングサイン:「ぐっと年齢が上がった・・・」40歳から始まる女性ホルモンの低下
・ペプチド
・CICA
・ビタミン類
・ヒアルロン酸
肌のハリ・弾力があるってどういう状態?
そもそも肌のハリ・弾力があるとはどういう状態のことを指しているかご存じですか?
肌のハリ・弾力があるとは、肌の土台となる真皮が満たされ、その上の表皮がみずみずしくなめらかに整っている状態のことを指します。
真皮は、主にコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸という3つの成分が網目状に構成され、スプリングのように表皮を下から支えています。
そして、その上にある表皮の新陳代謝が活発に行われると、キメが整い肌全体にふっくらとボリュームがでます。
真皮と表皮がこのような理想の状態にあることで、ハリ・弾力のある肌が作られ、維持されています。
しかし、年齢や環境によって徐々にこの構造は崩れていき、やがてエイジングサインとして肌の表面に現れ始めます。
年齢とともにハリと弾力が失われる「4 段階のエイジングサイン」とその原因
毎日の中でふと鏡を見たとき、いきなり年を取ったように感じたりする人も多いかもしれませんね。
でも、実は肌のエイジングサインは年齢に応じて4 段階あります。そして、それは肌内部で起こっている代謝の低下とちゃんとリンクしているのです。
ここからは、その年齢ごとのエイジングサインと原因について説明していきますね。
第1 のエイジングサイン:「なんとなく肌がくすむ・・・」25 歳から始まる初期老化
肌は20歳前後で成長のピークを迎え徐々に代謝が低下し始めますが、その肌細胞の代謝低下が顕著になるのが25歳くらいから。
そのため25歳を過ぎたころからターンオーバーが乱れ始め、水分を作りだす力が弱くなることで肌が乾燥しやすくなります。
肌の乾燥が慢性化すると、細かい乾燥ジワができたり、くすんで疲れた印象になったり、化粧のりが悪くなったりと、なんとなく冴えない
老化のファーストサインが現れ始めます。
これが一般的に25歳が「肌の曲がり角」と言われる理由とも言われています。
第2のエイジングサイン:「小さなシワが気になる・・・」30歳から始まる真皮の衰え
30歳を超えると、ハリ肌の要である真皮の衰えが始まります。
30代になると、真皮のコラーゲンやエラスチンなどの構成成分を生み出す「線維芽細胞」の活動が低下し、土台である真皮が崩れ始めることでピンと張った肌がゆるんでしまいます。
そのため、小ジワや表情ジワが戻らなくなったりなど、20代では感じなかった肌の変化が目立ち始めます。
また、真皮の働きが弱まると表皮への栄養成分の供給も滞るため、肌の回復が遅くなり、20 代と同じお手入れの方法ではだんだん追い付かなくなってきてしまいます。
第3のエイジングサイン:「フェイスラインが下がった・・・」35歳から始まる表皮の衰え
35歳からは、表皮のターンオーバーが乱れる影響で、肌の成長も徐々に衰えます。
肌の成長が滞ると、肌細胞に栄養が行き届かずペラペラの状態のまま肌表面へと押し上げられるため、表皮自体が薄くなってしまうことでハリが低下します。
また、ひとつ前に記載した30 歳から始まる真皮の働きの低下によって栄養供給が滞ることで、表皮最下層の基底層がダメージを受け始めます。
この基底層は、真皮と表皮をしっかりと接着する役割を担っているため、ダメージにより接着力が弱まってしまうと、真皮と表皮がずれてフェイスラインが下がり全体的にボリュームダウンします。
第4のエイジングサイン:「ぐっと年齢が上がった・・・」40歳から始まる女性ホルモンの低下
30歳を超えると、ハリ肌の要である真皮の衰えが始まります。
更年期にさしかかる40 歳を迎えると、女性ホルモン・エストロゲンの分泌が急激に低下。
エストロゲンが減少すると、真皮層のコラーゲンやエラスチンの産生量が追いつかなくなり、肌の弾力は急激に失われていきます。
また、表皮のターンオーバーも20代の約2倍ほどの時間がかかるため、肌全体のハリと弾力が低下し、シワやくすみ、たるみが目立つようになります。
40 ~ 45 歳の間で急にエイジングを感じ始めるのは、この女性ホルモンの影響とも言えます。
ここまで年齢ごとのエイジングサインとその原因についてふれてきましたが、いかがでしたか?
気がつかれた方もいるかもしれませんが、それぞれのエイジングサインの影響は、実はひとつ前の肌の変化が少なからず影響しています。
つまり、エイジングサインとして自分で肌の衰えに気がつくのは、実際に肌の働きが低下しはじめて5 年近くも先のこと。
ですから、なるべく早い時期からしっかりエイジングケアをしていくことが、5年後、10年後までハリと弾力を継続させる最大のコツとも言えます。
気づいたときにエイジングケアをしっかり見直すこと、これがとても重要なのです。
30歳から始めたい。ハリ・弾力をつくるスキンケア
ハリ・弾力の低下は、25歳くらいから段階を踏んで徐々に進行します。
なのでエイジングケアの開始時期は早ければ早いほどよいですが、遅くとも30歳を超えたら、本格的なエイジングケアに変更するのがベター。
ただ補給するだけのスキンケアは終わりにして、肌本来の働きを引き出すスキンケアを実践していきましょう。
保湿ケアを見直す
弾力のあるハリ肌を目指すためには、保湿は欠かせません。肌がしっかりと水分を蓄えることができてこそ、みずみずしいハリ肌を保つことができます。
20代前半までは、化粧水などで水分を補うケアでも十分ですが、肌機能が衰えてくると肌の浸透も悪くなりますので、外から水分を補給するのも難しくなってきます。
そこで、30歳を超えたら保湿力だけでなく浸透力にこだわって選ぶようにしましょう。
肌(角質層)への浸透力の高い、肌と同じpHの水や肌に近い組成を持ったものなど、親和性が高いものを選んで使うと、肌にしっかりとなじんで浸透します。
それに加えて、30歳からのスキンケアでは肌本来の力を引き出す代謝サポート成分もぜひ選択肢に入れておきたいもの。
サリチル酸、クエン酸など、古い角質をケアしてターンオーバーをサポートする成分が含まれている化粧品を使うのもとてもおススメです。
ハリと弾力に効果的な美容液を取り入れる
肌のハリや弾力に欠かせない成分といえば、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が挙げられます。
しかし、30歳からのスキンケアは、これらを補給するだけではなく、真皮と表皮の代謝に活力を与え、根本から肌の密度を高めてくれる成分を取り入れたいところ。
ここでは、ハリと弾力に効果的な美容成分をご紹介していきますので、新しくスキンケアに取り入れてみてくださいね。
ペプチド
ペプチドとは、いくつものアミノ酸が連なってできたタンパク質で、ハリ・弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチン産生のサポートが期待できる成分です。
ペプチドは、もともと肌に存在していて肌細胞の生成や質の向上、さらに肌の密度を維持させていますが、30代以降、年齢とともに減少すると言われているためぜひスキンケアで取り入れたい成分です。
化粧品の裏面の全成分を見てみて、「オリゴペプチド」や「テトラペプチド」といった成分が含まれている美容液を使うことがおススメです。
また、大豆や魚肉などにも豊富に含まれるため、毎日の食事で取り入れるのもよいですね。
CICA
CICA とはツボクサ(センテラアジアティカ)という植物から抽出されたエキスのことです。
このツボクサには、コラーゲンの中でも「Ⅰ型コラーゲン」という皮膚や骨に最も多く存在するコラーゲンの産生を促す働きがあるため、顔のたるみの予防や、ハリ・弾力をサポートする成分として期待されている成分です。
ビタミン類
ビタミン類は、肌の代謝に欠かせない成分。
コラーゲン産生を補助するビタミンCや、最近シワ改善有効成分として承認された「ナイアシンアミド(ビタミンB3)」、そしてヒアルロン酸の生成をサポートするレチノール(ビタミンA)は、積極的に取り入れたい成分です。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、わずか1gで6Lもの水を抱え込むことができるスーパー保湿成分。
肌の構成成分でもあるため親和性も高く、しっかり潤いを与えてくれます。
カプセル化されたヒアルロン酸などは、フリーズドライしたヒアルロン酸が肌の水分と反応して膨らむことで角質層に直接ハリを与えてくれる成分なので、さらに肌表面をふっくらと整えてくれます。
マッサージで肌の血行を促進
ハリと弾力のある肌を生み出すためには、血液によってしっかりと栄養を肌に運んでもらうことも重要。
そこで、血行やリンパの流れを促すマッサージを取り入れることもとても効果的です。
とはいえ、わざわざマッサージの時間をつくるのは、面倒で継続できないことがほとんどですよね。
なので、マッサージはスキンケアをするときに一緒にするのがおススメ。
のびのよい美容液やクリームを利用して、強く刺激を与えすぎないように優しくタッピングやマッサージをしましょう。
スキンケアにマッサージを取り入れるときの方法は、【加速する“たるみ” にストップ】顔のたるみの原因と対策とは?の記事でご紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
一年中取り組みたい紫外線対策
紫外線は、ハリと弾力のある肌の天敵でもあります。
日差しの強くない時季はついつい紫外線対策を怠りがちになってはいませんか?
紫外線には表皮にダメージを与えるUVB波、そして真皮にダメージを与えるUVA波があり、加齢の影響以上にハリや弾力を失う原因になります。
紫外線による肌ダメージを回復するのはとても時間がかかってしまうため、可能な限り対策をすることが大事。
日差しが強くない日でもUVクリームを塗って出かけるなど、紫外線対策は怠らないようにしましょう。
生活習慣を見直す
ストレスや睡眠不足、栄養バランスの偏りは、肌の健康状態に直結します。
寝不足の日や、疲れが溜まった時の冴えない肌を体験した人も多いのではないでしょうか?
忙しい毎日の中で、規則正しい生活習慣を気をつけるのはとても難しいかもしれませんが、肌だけでなくカラダのためにも少しずつ見直していきましょう。
まとめ
今回の記事では、肌のエイジングサインが気になりだした方に向けて、見た目年齢に大きく影響するハリ・弾力について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
できればエイジングサインに気がつく前に、本格的なハリ・弾力ケアを取り入れるのがベストですが、気づいてしまってからでも決して遅すぎるということはありません。
次のエイジングサインが来る前に今のスキンケアをしっかり見直して、5年後、10年後まで続く弾力のあるハリ肌を手に入れましょう。