皮膚の表面に存在する
マイクロバイオーム
私たちの肌を
健やかに保つために。
THE
MICROBIOME
マイクロバイオームという言葉をご存じでしょうか。
マイクロバイオームとは、ヒトの体に共生する微生物(細菌・真菌・ウイルスなど)の総体、肌フローラのことをいいます。
このマイクロバイオームは、肌表面にも存在します。DNAや指紋のように人によって異なり、それらがバランスよく働くことが肌の健康につながっているのです。加齢、外部からの刺激、汚染物質、紫外線、ストレス、薬の服用、食生活によって、バランスが崩れると役割を発揮できず、お肌にも影響が出ます。例えば、敏感肌では皮膚常在菌叢の多様性が低いということが分かっています。
マイクロバイオームと言えば、従来、腸の研究にフォーカスされてきましたが、このように、近年では、ヒトの皮膚におけるマイクロバイオームの研究がめざましく進んでおり、美容ワードとしてもよく耳にするようになりました。エステダムが属するNAOSの研究所では、5年以上も前から‘肌表面に存在する多様な生態系’に関する独自の研究が重ねられてきました。
そのマイクロバイオームの役割や働きを紐解いていきましょう。
肌を守る4つめのバリア「マイクロバイオーム」
わたしたちの肌はとりまく環境から、いろいろなバリア機能で守られています。
- (1)物理的バリア:角質層の細胞。異物の侵入と戦い、盾となります。
- (2)化学的バリア:弱酸性pHの親水性脂質膜で、保護と保湿を行います。
- (3)免疫学的バリア:皮膚細胞と共生している微生物。過酷な外的要因や病原体などの増殖から皮膚を守るバイオフィルムを形成します。(抗菌ペプチド)
- (4)マイクロバイオームは肌を健やかに保つための、4つめの生物学的なバリアです。
マイクロバイオームとは、ひとりひとり違う、肌に元から備わるバリア
生命を育む、エコロジーなコミュニティ
皮膚1cm2に100万のバクテリアが棲むといわれ、肌のマイクロバイオームは生まれたときに性質が決まります。その後絶えず進化して環境に適応し、肌の恒常性やバランスを維持します。
それぞれ人間はマイクロバイオームにオンリーワンの独自性を持っており、それを決定づけるのはバクテリアの量(バイオマス)とバクテリアの種類(多様性)の2つの要素です。
温度、pH、ホルモンバランス、脂質、タンパク質、紫外線への露出または光の不足などの環境条件を反映し、バクテリア群はそれらに集合的に反応し、継続的に肌を健康に保ちます。
肌の質と防御力を維持するためには、肌が持つ本来の機能をきちんと果たすことが大切であり、そのためには、マイクロバイオームの相互作用を維持し、優れた多様性をもつことが重要です。
ペースの速い現代の都市型ライフスタイル、皮脂膜の乾燥、年齢に伴う表面の脂質の量・質の変化など、私たちを取り巻く環境は過酷なものですが、マイクロバイオームの多様性を崩さず、適正なバランスを保つことで、肌のバリア機能の自然な保護機能を改善させる可能性を秘めています。
またマイクロバイオームは、刺激性の物質やアレルゲンの侵入を防ぐことで、バリア機能を守ります。ユニークな通信システムにより絶えずコミュニケーションしながら、相互に影響しあうバクテリア集団。そこには良い・悪いはなく、アンバランスがある場合、単に1つの種が他の種を犠牲にして増殖したことを意味します。
「生体模倣水」がマイクロバイオームを健やかに導くしくみ
生体模倣水は、
肌の健康に不可欠なマイクロバイオームを保護します。
生体模倣水、というのは日常的に聞きなれない言葉ですが、文字通り、「生体内の水を模倣した水」です。
生体模倣水は、アクティブな水
生体模倣水の肌細胞水に近いその性質は、肌のマイクロバイオームの量と多様性(含まれるさまざまな種類の微生物)を守ります。
マイクロバイオームは500 種以上の微生物を含む健康な肌に欠かせない成分であり、多様性を維持し、肌の防御と回復のメカニズムを整え、過酷な環境要因に対抗します。肌は自らの力で健やかに保つことができるようになります。
生体模倣水 だから敏感になった肌への刺激を和らげる効果も発揮
「生体模倣水」はデリケートな状態の肌に対し、刺激を和らげる効果で臨床的に知られている「温泉水」と同等の効果が認められています。美容医療処置などの後の敏感な肌にも「生体模倣水」が肌を穏やかに整えます。
皮膚への刺激の測定テスト
刺激性の溶液が塗布された肌へのテスト。生体模倣水の最初の使用から
徐々に刺激が収まりますが、生体模倣水を使用していない部分は刺激が増加し続けます。
* ボランティア11名に対する臨床テスト(NAOS調べ)
「生体模倣水(せいたいもほうすい)」は
わたしたちが提唱する「エコバイオロジー」の原則から生まれた、
肌細胞とベストな親和性を持った水。
エコバイオロジーとは、エコシステム(生態系、相互作用)とバイオロジー(生物学)を組み合わせた造語で、エステダムが属するNAOSの提唱する独自アプローチです。肌は取り巻くあらゆる環境と相互作用する生態系。肌本来の働きを強化することを目的としており、次の3つの原則を大切にしています。
- 1. 生体模倣技術(バイオミメティズム:生体由来の成分を疑似したもの)にこだわります。
肌細胞と親和性が高く、ベストに調和する「生体模倣水」は、肌にもともと含まれる水の特性を再現したもの。
- バリア機能および細菌などからの保護に関わるpH。
- 抗酸化物質の保護をうながす酸化還元電位。
- 細胞間の交換のバランスをつかさどるミネラル塩の濃度。
この3つの黄金バランスが、細胞内の水の組成と同じように設計され、肌に理想的な環境を保ちます。 - 2. 肌の自然なメカニズムに働きかけ、バランスを整えます。
肌がもともと持つ防御力をサポートし、外的・内的な環境がもたらすエイジングダメージから肌を守ります。 - 3. 肌をエコシステム(生態系)と捉えます
肌は、環境に絶えず適応するエコシステム(生態系)です。
ピュアな生体模倣成分(肌の中にもともと存在する、ヒアルロン酸、ペプチド、ミネラル塩など)を含み、細胞にとって理想的な環境を作り出し、その生存力と形状を整えます。