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その塗り方じゃ効果減?おすすめの保湿クリームの使い方

保湿クリームは、うるおいをあたえる機能だけでなく、保湿の仕上げとして角質層の水分蒸散を防ぐ役割も持っている、美肌にとって欠かせないアイテムです。 でも、その保湿クリーム、正しく使えていますか?

保湿クリームは、自分の肌状態に合ったクリームをしっかり選ぶことももちろん重要ですが、実は、正しい使い方ができていないと効果は半減してしまいます。エイジングケア成分をふんだんに使った高価なクリームを使っているならなおさら。とてももったいないですよね。

そこで、今回は保湿のためのクリームの選び方と効果的な使用方法についてご説明します。クリームを正しく使えばべたつきも軽減されるので、べたべたするからクリームが苦手という方も、この記事を読んで一度試してみてくださいね。

目次

1.乳液と何が違う?保湿クリームの役割とは

2.保湿クリームの選び方

2-1 テクスチャーをチェック

2-2 配合成分をチェック

2-3 クリームを使うタイミング

3.正しく使って最大限の効果を。クリームの塗り方について

3-1 先に使う化粧品をしっかりなじませる

3-2 多すぎも少なすぎもNG!適量を優しく塗り広げる

4.知っておきたいクリームQ&A

4-1 クリームと乳液は一緒に使った方がよい?

4-2 夏場も使った方がよい?

4-3 重ね塗りは効果的?

5.まとめ

乳液と何が違う?保湿クリームの役割とは

乳液は、水分と油分がバランスよく配合され、みずみずしい使用感であるのに対して、クリームは、油分がかなり多く含まれています。
そのため、肌にしっかりと膜を張り、肌を守りながら水分の蒸散を防ぐ機能がとても優れています。
エモリエント成分と呼ばれる油性の保湿成分が肌にしっかりとうるおいを与え、乳液よりも長時間にわたってうるおいを守ることができます。
年齢を重ねて肌の乾燥が気になりだすと、化粧水などの水系の化粧品を見直しがちですが、実は30歳を超えてくると、肌は水分量よりも油分量の低下による乾燥が深刻になるため、毎日のケアにクリームを取り入れた方がより効果的といえます。
化粧水と乳液だけのお手入れの方、またはいわゆるオールインワンジェルを使っている方も、普段のスキンケアに保湿クリームを取り入れた濃厚保湿ケアがおすすめです。

保湿クリームの選び方

保湿クリームは自分の肌質に合ったものを選ぶのがベスト。
そのためのポイントと使い始めるタイミングについてもご紹介していきます。

テクスチャーをチェック

保湿クリームは、配合されている油分の量でテクスチャーが決まります。
例えば皮脂不足による乾燥肌の方は油分をたっぷり含んだこっくりとした重めの保湿クリームを、逆にオイリー肌や混合肌などの方は、みずみずしいジェルクリームなどを選ぶのがおすすめ。
保湿クリームを選ぶときは、まずテクスチャーをチェックして自分の肌質にあったものをチョイスするとよいでしょう。

配合成分をチェック

肌が乾燥する原因は様々ありますが、加齢とともに乾燥がひどくなるようなら、それは肌内部のうるおい成分が少なくなっている可能性が非常に高いといえます。
アミノ酸やセラミドなど肌のうるおいを担っている成分は多くありますが、中でも「ヒアルロン酸」の不足は、肌の乾燥に大きな影響を与えます。
ヒアルロン酸が、水分を抱え込んで肌のハリや弾力を維持する成分であることはとてもよく知られていますね。
ヒアルロン酸は、1g あたり6ℓの水を抱え込む性質を持っていて、肌の細胞と細胞の間の水分保持や柔軟性を保つ機能もありますので、うるおいに満ちた肌を保つために欠かせない成分と言えます。

さらに肌のヒアルロン酸は、年齢とともに産生する力が衰えるのに加え、間違ったクレンジングやストレスなどによっても減少してしまいます。

肌のうるおいを保つための重要成分のため、保湿クリームを選ぶときは、ヒアルロン酸または、ヒアルロン酸の産生を高めてくれる成分が配合されたものを選びましょう。
化粧水だけでなく、クリームでもしっかりと肌の水分をキープして、保湿することがとても大切です。

クリームを使うタイミング

保湿クリームなどのエイジングケアは年齢を重ねてからと思っている方も多いかもしれませんが、エイジングケアに早すぎるということはありません。

表皮の生まれ変わる周期であるターンオーバーは、20代前半から衰え始め、年齢とともに周期が長くなってきます。ターンオーバーが遅くなると、肌のうるおいの要である角質層が乱れ、バリア機能が低下。うるおいを保つことができなくなるばかりか、紫外線などの外的ストレスを受けやすくなり、シミやシワができやすくなってしまいます。

前述したように、特に30代を超えてくると、水分よりも油分の方が少なくなりがちになるため、「化粧水や乳液でのお手入れで保湿効果が物足りない」「洗顔の後つっぱりやすくなった」などと感じたら、乳液からクリームに変えてエイジングのための保湿ケアに切り替えるのがよいでしょう。

正しく使って最大限の効果を。クリームの塗り方について

保湿クリームの選び方と同じくらい大切なのが、クリームの使い方。同じクリームでも使い方一つで肌状態にかなり差が出てきます。
せっかくキレイになるために購入したお気に入りの保湿クリームですから、その効果を最大限発揮できる効果的なお手入れを実践していきましょう。

先に使う化粧品をしっかりなじませる

多くの方は、クリームの前に化粧水や美容液を使っていると思いますが、これらのアイテムを塗ってすぐクリームを塗ってはいませんか?

化粧水が肌になじんで浸透する前にクリームを塗ってしまうと、肌の上で化粧水と混ざってしまい、蓋の役割を果たすことができなくなり、肌の水分が蒸散してしまいます。

化粧水はバシャバシャと使う必要はなく、適量をしっかりなじませてハンドプレスしながら浸透させます。手で肌を触った時に、ややひんやりとして手が濡れていなければ浸透したサインです。

化粧水の他に美容液などを使う場合は、それぞれをしっかりとなじませた状態で最後にクリームを使うようにしましょう。

多すぎも少なすぎもNG!適量を優しく塗り広げる

基本的には、それぞれの商品に記載してある使用量を使うのがベストです。
べたつくからといって米粒くらいの少量のクリームを使って伸ばしていくのは絶対NG。
クリームが少なすぎると肌の上で滑らず摩擦でかえって肌を痛めてしまう可能性があります。逆に多すぎるとべたつきの原因にもなるので、少しずつなじませながら量を調整するとよいでしょう。
商品に書いていない場合は、パール1粒分を目安にお好みで調整してください。

パール粒を手にとったら、手で温めて保湿クリームをすこし緩めます。その後、額、頬、鼻、顎の5点に少量ずつクリームをのせて、目元や口周りの油分の少ないところから指の腹をつかって優しく伸ばしていきます。この時に使う指は、力の入りにくい薬指がおすすめ。摩擦が起きないように注意して塗りましょう。

全体に塗り終えたら最後にハンドプレスして完了です。
しっかりなじませることで、クリームにありがちなべたつきも抑えられ、吸いつくようなもちもちの肌を実感することができますよ。

知っておきたいクリームQ&A

クリームと乳液は一緒に使った方がよい?

化粧品メーカーによって多少異なりますが、乳液とクリームの主な違いは「油分量」と「テクスチャー」です。重ねて使うと油分が多すぎて吹き出物の原因にもなりますので、肌質に合わせていずれかを使うのがおすすめです。

乾燥肌・普通肌の方はクリーム、そして、オイリー肌の方は乳液かジェルクリームでといったように、自分の肌質や肌状態に合う方のアイテムを選んでお手入れしていきましょう。

夏場も使った方がよい?

暑い夏は、汗でべたべたするからといってさっぱりとした化粧品を好んで使う方も多いかもしれません。けれど、実は肌の水分は夏こそ蒸散しやすい状態にあるため、保湿クリームを使っていただきたい時季でもあります。
夏場は、流れる汗をタオルで拭いたり、不快感から洗顔も念入りにしがちになりますよね。そうすると、肌表面の皮脂が流れ落ち、肌内部の水分はどんどん蒸散してしまうことに。
でも、肌表面は汗によってしっとりとしているため、乾燥に気づかず内部から乾いていく「インナードライ」状態になりやすくなります。

保湿クリームは、しっかりとなじませて使えばべたつきも気になりませんので、夏でも保湿クリームを使ったスキンケアをおすすめします。

重ね塗りは効果的?

皮膚は場所によって薄さが違いますので、部位によっては重ね付けするのが効果的です。目元や口周りは皮膚が薄く水分を蓄えにくいため、重ね塗りでより念入りに保湿してあげましょう。

逆にTゾーンや鼻の周りなどの油分が多い部分は薄く塗るなど、調整することが大切です。

まとめ

いかがでしたか?
今回の記事では、エイジングケアに欠かせない保湿クリームの選び方と効果的な使い方を中心にご紹介しました。
保湿クリームは、こってりとした使用感から、使う季節や年齢が限定されがちですが、できれば肌の変化を感じる20~30代から一年を通してお使いいただきたいアイテムです。
保湿クリームを正しく使い、その効果を最大限活かして、いつまでも美しい肌を保ちましょう。